METHOD 02 Approach
エビデンスに基づいたケアで、
理想の髪質を内部からつくる
くせ毛の原因は様々ですが、根本原因の治療を行っていく必要があります。髪の構造を読み解き、現状の髪の状態に合わせた処置で効果的な髪質改善を行います。
01 髪の基礎構造を理解する
髪はキューティクル、コルテックス、メデュラと大きく3層構造になっており、
主にケラチンタンパクという物質でできています。髪の基礎構造を理解し、理想の髪質を構成する状態に近づけるために内部修復を行います。
Approach
理想の髪構造に近づける
内部修復とバリア
キューティクルはケラチンタンパクという物質でできており、CMCという細胞間で接着されています。毛根から毛先に向かってたけのこの皮のように上を向いて重なっており、ダメージ毛はガサガサしてキューティクルがはがれ、そこから栄養が流出していくため、内部修復とバリアで理想の髪構造に近づけます。
02 髪の結合を整える
髪はケラチンタンパクとよばれるタンパク質からできています。ケラチンタンパクは、多くのアミノ酸がつながったポリペプチドからできており、4つの結合によってつなげられています。
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Approach
髪の構造を整える
コンディション改善
専門の薬剤で髪の構造における結合を正しくつなぐことで、4つの結合がキレイに合わさった状態の美しい髪へ。くせやうねりのない髪質をつくります。
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水素結合
水に濡れると切断されます。乾かすことで再結合します。
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イオン結合
-イオンと+イオンがしっかり結合しているpHが弱酸性の状態が理想。髪のpHがアルカリ性に傾くと、イオン結合が切断されます。
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シスチン結合
システイン2分子が結合したもの。主にパーマでの結合に使われます。1剤の還元剤によって切断され、2剤の酸化剤で再結合します。
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ペプチド結合
水アミノ酸の基本的な結合。過度のアルカリ剤、過酸化水素で加水分解されて切断します。
03 髪のpHを保つ
髪にとって弱酸性が最も健康な状態です。キューティクルはpHによって開閉します。この性質を利用し、ヘアカラーやパーマなどの薬剤を髪の中に浸透させています。
※横スライドしてご覧ください。
Approach
髪の等電体を保つ
pHコントロール
健康的な本来の髪はpH5.0の弱酸性ですが、ヘアカラー、パーマなどでアルカリ性に傾くとキューティクルが開き、髪内部のタンパクや潤い成分が出てしまうため、pHを安定させて外に流出するのを防ぐことが大切です。